「前震」って何よ?
6年前の4月14日夜、ニュース速報を見て「嘘だろ?!」と思った。震度7の地震が発生したとのこと。急いで親に電話を入れたが、皿が何枚か割れた程度だったとのこと。ニュースでは「しばらくは『余震』に注意」と気象庁からの注意喚起が流れていた。
だが、翌々日未明、再び震度7の地震が発生したと、朝起きてから知って、大慌てで親に電話を入れたが、返事がなかった。ニュースでは信じられない映像が次々に流れる。築30年以上の木造なので、倒壊してはいまいか。昼前になって再度電話を入れると、今度はつながった。
家は、倒壊はしていないが、屋根瓦がほどんど落ちてしまった、少し全体に構造が歪んでしまって和室の襖や障子が閉まらなくなってしまった、内装パネルが何枚か破損した、ただ至急修理が必要なものではないとのことで安心した。
昼のニュースで、気象庁の記者会見、「14日のは『前震』、16日のは『本震』」との見解だとのこと。『前震』?何だって?その言葉、生まれて初めて聞いた。そんな言葉があるとは初めて知った。14日の時点では「『余震』に注意」と言っていたではないか。同規模の地震が相次いで発生することを、気象庁自身、全く想定していなかったと想像する。
用語は後からいくらでも作れる。だが「大きいのが来たから、あとしばらくは小さいのに注意しなきゃね」と思わせて油断を許すような、いや気象庁自身が油断してしまうような姿勢であってはならない。
一昨年夏の豪雨災害も、過去の古文書に残されていない、すなわち現在に至る約1000年の間になかった規模だったとのこと。最近、以前ならあり得ない規模の災害が頻発するようになってしまった。行政のスリム化が気象庁にまで及んでしまってはならない。
以上。2022.04.14