うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

無投票当選

地方議会議員首長選挙で無投票当選が相次いでいる。全国的なことかはわからないが、少なくとも私の地元ではそうである。高齢化や人口流出が続く自治体であれば、新たに立候補しようという人は非常に少ないだろう。しかしながら、そうでない自治体においても無投票当選が相次いでいる。ちょっと異常ではないか?

国政でも地方でも、立候補する場合は選挙管理委員会に供託金を納める必要がある。最も額の小さな町村議員選挙でも15万円必要で、所定の得票数がなかったら有無を言わさず没収である。特に町村議員選挙であれば、地区の有力者ががっちり票を固めているので、その岩盤を掘り崩して当選するのは極めて困難である。加えて有力者は2世3世へと世襲するのが常であり、新規参入の余地は事実上ないと言っていい。選挙に大変な労力を費やした挙句、落選しそのうえお金を没収される、、そのようなリスクを冒してまで新たに立候補するのは余程の奇特な人だと思う。

選挙民にはそのような構造が見えているのに、「議員のなり手がいない」などと現職議員はぼやく。議員さんには制度や構造の問題点が見えていないのではないか。選挙民とは別の世界を見て言っているのではないか。

また、選挙期間中は頭をペコペコ下げて回るくせに、いざ当選した途端、選民意識丸出しに豹変するその醜さに、選挙民は近寄りがたき汚らわしさを感じているのではないか。

一度市議会議員選挙の一端に関わった身としては、人間の汚い面を見せつけられた感じがあって、政治家という肩書の人には胡散臭さを感じずにはいられない。

 

以上。2022.04.19