うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

膀胱がんへのリスク

化学の仕事に携わっていると、必然的に多数の薬品を取り扱う。中には発がん性があるもの、潜在的に発がんリスクがありながら調査されていないものがある。そんな薬品を口から飲むことはないが、皮膚あるいは呼吸器から吸収されてしまうことはよくある。法的に、取り扱う際にはフードや局所排気装置を使うよう定められている物質もあるが、研究室レベルで扱う薬品は法の規制範囲よりもはるかに広い。

大学の研究室を卒業し、化学品メーカーに就職、そして製造工程の技術職として長年勤めていると、膀胱がんで亡くなる人が多い。

皮膚あるいは呼吸器から吸収された薬品は、肝臓に運ばれて代謝され、多くは水溶性の代謝産物となる。水溶性の代謝産物は腎臓を経て尿として排出される。薬品そのものの毒性と同様に、代謝産物の毒性が強い場合も多い。尿として排出される前に、一旦、膀胱に代謝産物が滞留することで、代謝産物によって膀胱の内部組織ががん化されてしまうのだ。

毎年の健診で、尿中の腫瘍マーカー検査があれば、必ず受けるようにしている。あ、だけど、一昨年、去年と腫瘍マーカー検査なかったな。

最近、頻尿気味なんだけど、加齢のせい?いや、まさか・・?

 

以上。2022.04.27