うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

水泳嫌い

学校ではすでにプール開きしているところが多い。私は小学校の頃、耳に水が入るのが非常に嫌で、1シーズン水泳の授業を見学で通したことがある。通知表でその学期の体育は1だったが、全然気にしていない。

耳に水が入ると、頭がい骨内部に異物が入ることになる。音が聞こえなくなる恐怖感と違和感、そして内耳の三半規管にも異常をきたしたように方向感覚がなくなる。耳に水が入っても頭を傾けてトントン飛ぶと抜けると言うが、私の場合はそんな簡単な方法では抜けなかった。午前中の水泳授業で水が入り、夜寝るまで異物感に苦しんだ。

今思えば、あらかじめ耳栓などを着けていれば防げたはずなのだが、学校のプールでは着用禁止だったと思う。耳に水が入った時の強烈な拒否感を大人に言っても相手にしてくれない。時間が経てばすぐ抜けると簡単に片付けられてしまう。そういった経緯で1シーズンプールを拒否した。

同じように、水泳の授業に拒否反応を持つ子供は今もいる。以前、水質分析の仕事をしている頃のこと。学校プールの水質検査がプール開きしている間に2回ある。事前に各学校とスケジュールを調整して、決められた日に採水に行くのだが、ある学校から採水キャンセルの連絡があった。理由は、学童の誰かがプールに大便を入れた、とのこと。あ、水泳嫌いの学童の仕業だな、と思った。今もそういう子がいるのだな、と。

そのような状態で採水して分析すると、確実に大腸菌と一般細菌の項目でアウトとなる。対策として、まず汚物を取り除き、水を全入れ替えして、消毒剤を高濃度注入して2日ほど循環させて殺菌し、そして検査して水質が支障なければプール再開となる。小さな学校では、プールも小さく水の全入れ替えもさほど時間はかからない、だが当該の学校は規模が大きくて再開まで4~5日かかった。

水泳が嫌い、耳に水が入るのが嫌い。だけど水泳の授業があった頃からずいぶん経つけれど、泳げないことで生死に関わる、という状況には一度も陥らなかった。別に泳げなくても良いんじゃない?25mを途中で足をついても良いんじゃない?

耳に水が入ったらすぐに耳鼻科に行って吸い出してもらう、授業時間とか関係なく、そのように処置できれば良かったのにと思う。それで簡単に水が抜けるのだとわかれば、水への恐怖感もなくなったのにと思う。

学校という集団への拘束とか、授業カリキュラムの拘束とか、もっと締め付けを緩めても良いはずだと思うのだけれども。

 

以上。2022.06.25