うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

宇宙望遠鏡

ハッブル宇宙望遠鏡は長きにわたり目の覚めるよな鮮明な画像を公開してきた。そしてつい最近ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が稼働し始めてさらに高解像度の画像が見られるようになった。

天文学は物理学の世界、なので物理に弱い私は画像を見てその印象しか語れない。それでも公開される画像にいつも息をのむ思いだ。

観測結果の画像、暗黒に多数の光点が散りばめられたものだが、天文学者以外には平面な2次元画像としか見えない。だが実際には、近くは数10光年先の恒星から遠くは100億光年離れた銀河まで、想像を絶するほどの奥行きが1枚の画像に写りこんでいる。公開される画像を見ると「あー、横から見たいー」とじれったくなることも多い。

観測を開始したジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡であるが、観測できるのは可視光ではなく赤外光だ。公開される画像には鮮やかな色がついているが、実は各波長領域のフィルターに応じて付けられた疑似的な色で、実際に肉眼で見える色彩ではない。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の使命の一つに系外惑星の観測がある。赤外光を観測することで目的の惑星の大気の成分がわかり、惑星がどのような環境なのかを知るのが容易になる。すでに系外惑星WASP-96bの大気にはどうやら水蒸気が存在しているのが読み取れたとか。今後の観測が楽しみですねー。

画像と言えば、もはやデジタル画像が当たり前だが、私はまだ銀塩カメラが好きだ。デジタルカメラだと、被写体にレンズを向けてシャッターを切りさえすれば簡単にきれいな画像が撮れる。フォーカスも露出もすべて自動だし、撮った後にコントラストの調整とか簡単にできる。便利なことこの上ない。

銀塩カメラ、特に古い年代のフルマニュアル機は、ピントも絞りもシャッタースピードもすべて手動、そしてカメラ屋さんにフィルムを出して戻ってこないと結果がわからない。カメラ屋さんで多少の露光の調整はしてもらえるが、デジタルほどの自由度はない。できた写真の写り具合には自分の腕が直接反映されることになるので、望み通りの写真が撮れたときは非常にうれしい。

時代と言えばそれまでだけれど、高校や大学の写真部もデジタル一色だ。コンクールの写真を見ても本当に美しい作品ばかりだ。だが逆に美しすぎて、人が撮った作品なのかカメラが撮ってくれた作品なのかわからなくなる。その絞りやシャッタースピード、自分の直感で決めた数字なのか、だとしたらすごい腕だ、だがオートならうーん。。

カメラ屋さんでも、もうフィルムの扱いはほんのわずかになってしまった。店頭では36枚撮りが買えなくて愕然としてしまった。カメラは光学機器であって、家電品ではないと思っていたのだが、そんな考えももう通用しないのか。。とつぶやきつつ、ジャンクコーナーで修理できそうな銀塩カメラを漁るのであった。

 

以上。2022.07.15