うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

30数年前、学内に「原理研」がいた

統一教会は別名「原理研究会」と称して、すでに30数年前には学内で勧誘活動をしていた。

彼らが統一教会というカルト教団であり、自民党と「勝共連合」を組織してることは特に左派の学生グループが熟知していて、批判のビラや立て看を使って一般学生に警戒するよう呼び掛けていた。サークルの先輩も、奴らとは絶対に関わるなと言っていた。

その頃の学内では、「あなたの霊を浄化します」と額に手をかざす「浄霊会」というグループもいたし、「原理研」もその類の連中かなと漠然と思っていた。

その後、合同結婚式等で一般に「ヤバい」団体だと知れ渡って、学内で勧誘されずに済んで本当に良かったと安堵したものだ。

ヤバい団体ほど、正体を隠すために名称の異なる多数の関連団体を持つ。関連団体の名称やその活動内容の概要だけではどんな団体なのか把握するのは難しいが、その確認作業を怠って易々と協力してしまう政治家の多いこと。いやヤバい団体と知っていながら関わりを持つ政治家までいて、もはや暗澹とした気分になる。

それに「統一教会の何が問題なの?」と党の要職を務める人物が発言してしまう有様。後で釈明に追われたが、先の一言は失言ではなく腹の底に持っている「本音」だろう。

さて、話を30数年前に戻す。なぜかと言うと、その頃の学生証が机の奥から見つかったからだ。学生証なので当然写真が貼ってある。「若い!」そして「幼い!」。いやぁ、30数年でこう経年劣化するのだなと鏡を見て思い知った。そして改めて学生証の写真を見て、やっぱり、ああいったヤバい団体にとってはお手軽なカモだろうなと思った。世の中の汚い部分など全然知らないと絵に描いたような顔だもん。

当時の大学当局は、'60年代安保闘争の流れをくむ左派の学生グループには強硬に対立していた。一方で「原理研」の活動についてはノータッチだった。学生のことを考えるなら何らかの対策を講じるべきだったと思うが、敵の敵はお友達という関係だったのだろうか。「おのれらも同罪じゃ!」と言いたくなる。

今の学内ではそういった宗教系の勧誘はもう見かけない。表立って行動するよりも、今はネット上での活動が盛んなのかもしれない。その方が勧誘する側もされる側も現実社会よりハードルが低くなるだろう。ネット上はほとんど無法地帯なので、30数年前に比べれば危険度が高いように思う。人生を棒に振る学生が出ないことを祈るばかりだ。

 

以上。2022.07.30