うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

豊かさについて

経済的に恵まれているから豊かとは限らない。定年退職後、十分な退職金があって自由な時間があっても、何もやることがなくてパチンコに通う毎日だとしたら、何と言う貧しい日々だろうか。

豊かさは、自分の趣味にどれだけの時間とお金を費やすことができるかで決まると思う。自由な時間を持てても、自分で楽しめる趣味を持つことができなかったら豊かではない。趣味があってもそれに時間を費やすことができなければやはり豊かではない。

リタイア組に、たとえ食べるに困らなくても貧しい人の何と多いことか。現役の頃に労働に使役されることしか知らない世代の行き着く先か。高度成長期とは言っても経済的に多少豊かになっただけで個人個人の内面はさっぱり豊かにならなかった。

ただ最近、「心の豊かさ」を言われることが多くなった。だが経済的に先行きが見通せないので精神面でカバーしろと言われているような印象で気持ちが悪い。経済的そして精神内面の両方で充足していなければ豊かとは言えない。

趣味を持ちそれを楽しむ時間を持つこと、それは精神内面の充足であり、その趣味を楽しむ経済的な余裕があることと合わせて豊かさとなる。

この国は、個人を使役しときには疲弊させ経済的に発展はしたが、個人の豊かさは置き去りにされたままだ。国の言うように社会の言うように従っていては、経済的にあるいは精神内面もしくは両方とも、良いように搾り取られてしまう構造だ。

国家や社会は、一種のマインドコントロールシステムだ。自分自身を護るために洗脳されないよう疑ってかかることが必要だ。この国は小学校いや幼稚園・保育園から自ら考え行動する機会を奪っている。

気付いた人から抵抗せよ。個人として豊かに生きるために。

 

以上。2022.08.30