うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

卒業記念植樹が伐られた

先日の台風で、桜の大樹の幹の1本が根元からもぎ取られた形で倒れていた。地上から出てすぐのところで三又に幹が分かれているうちの1本だ。

業者が来ていて、倒れた幹を処分するのかなと思っていたら、根元からバッサリ全伐採となってしまった。えー、残った2本の幹は温存するのかと思っていたのに。伐採した脇には卒業記念植樹昭和48年卒業のプレートがあった。ソメイヨシノの寿命は50年ほどとのことなので、このまま温存させてもいずれ弱ると判断されたのだろうか。

付近には何本も卒業記念植樹が植わっている。卒業式の日にはその桜の下で記念写真を撮ったりしていた。50年の間、卒業生を見送ってきた樹なのだが、あまりにあっけない最期だった。伐るにあたって当年度の卒業生に知らせたり、してないだろうなー。卒業生が母校に戻って来てみて、植えたはずの記念植樹が伐られていたらショックだろう。

昭和48年の卒業生の年齢は70代前半だろう。自身も年齢的に微妙な時期だし、卒業後同じ歳月を経てきた記念樹がもうないとなれば、精神的にひどく落胆すると思う。

私はその年の卒業生ではないけれど、毎日その樹の下を歩いていて、そして今日その存在が突然なくなったことに、どこか生活の一部分が抜け落ちてしまったようで、青空を渡る風が冷たかった。

 

以上。2022.09.21