うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

変わり身の早さ

プーチン大統領を圧倒的に支持しているかと思いきや、一転して兵役逃れに走るロシア国民、その変わり身の早さ、ある意味正直で生身の人間なのだなと思った。

予備役を招集、となれば正規軍が崩壊もしくはひどい苦戦を強いられていることは国民ならばすぐ気付く。そもそも志願兵に比べると徴兵は士気と練度が圧倒的に落ちるものだ。数をかき集めて戦地に送っても戦線を維持することもできないだろう。それを見越して早期に南東部4州を編入し「ここはロシアだ、攻撃すれば核を使うぞ」と脅す以外にないのだろう。

南東部4州はロシア語話者の比率が高い。ただ、ロシア語話者=ロシア人、という簡単な図式ではなく、ウクライナ人だけれど第1言語はロシア語、という人も多数いる。ゼレンスキー大統領もウクライナ人だけれど第1言語はロシア語で、両国の関係悪化まで主にロシアで活動してきた。

武装した軍人が投票用紙を回収して回るとか、それでなくても投票結果が正しく集計されるとは思えない住民投票をもって、国境線を移動させるのは暴挙だけれど、都市部で抗議行動が多発している現状では、もしかするとロシア国民自身がその新たな国境線を認めない事態すらあり得る。

ロシア国民は日本並みに高齢化している。若い人に比べれば高齢者は圧倒的にTVからの情報に依存している。放送局を統制下に置いて大本営発表を流していれば多数派の高齢者を支持者にできる。だが、行動力は圧倒的に若者が強い。社会の中では少数派かもしれないが、若者が行動によって大きな影響力を及ぼすことは可能だ。

ロシアの国内がこれからどうなるかわからない。もし、硬直化した社会を少数派の若い人が動かすことができるとしたら、日本においても大いに参考になると思う。

 

以上。

2022.09.26