うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

見ている世界が違う

例えば米国、民主党支持者と共和党支持者の間で、修復困難なほどの分断がある。両者の間では見ている世界が違うとまで言われる。このような分断は米国に限らず、日本にだってある。

だが、なぜこのように見ている世界が違うほどの事態になったのか。

ネットでニュースを見るとき、画面に表示されるニュースは各自の閲覧履歴からパーソナライズされ、多数のニュースソースから優先順位を付けて表示されている。同じニュースサイトを見ても、人によって表示されるニュースが大きく異なる。ニュース以上に広告もパーソナライズ化が激しい。

ネット上からばかりニュースを得ていれば、ニュースサイト運営アルゴリズムに従って、各人の好みの方向へ次第に誘導されてゆくことになる。共和党支持者はより保守的権威主義的なニュースへ、民主党支持者はより進歩的なニュースへと、知らず知らずのうちに誘導されて、自分の周囲はそのような見方が当然なのだと思い込んでしまうだろう。結果として、両者の周りにはそれぞれ別の意志的空間が広がり、それが現実空間に持ち込まれれば深刻な断絶として可視化される。

米国は二大政党制の国なので支持党派別の断絶は特に生じやすい。また、BLM運動に象徴される人種・民族間の断絶も根深い。しかし、米国では攻撃された側もすぐにネットワークができ一枚岩となって頑強に抵抗する。

日本の場合はどうか。様々な場面において構図は多数派と少数派、そして攻撃される少数派は連帯もままならず多数派から各個撃破されていってしまう様相ではないだろうか。

日本における多数派は、多くの下部団体・関連団体からなる組織力で成り立っていることが多い。組織を大きくする過程で利用できるなら反社会的勢力との接点も持つことも躊躇しなかったのだろう。その結果が銃撃事件とつながったのだろう。

その反社会的宗教勢力に関して、九州在住の私ですら全く寝耳に水だったが、日韓海底トンネルの工事がすでに試掘段階まで進んでいた。規模からし青函トンネルをはるかに凌ぐ国家的一大プロジェクトのはずだが、一般国民にはほとんど知られずに粛々と進行していた事実。隠しておきたい意図が働いていたかのようだ。

右寄りの人たちからすれば、隣国との海底トンネルなど害悪だもってのほかだと騒ぐところだろうが、進めていたのは他ならぬ彼らが支持する右寄りの政治家だったという都合の悪い事実。支持者を裏切るような関連組織とも、多数派を作るためにはつながってしまうのが実態だった。

自分たちは多数派の支持者さまだぞ、オラオラ少数派は出て行ってしまえ、的なお花畑ワールドで戯れているつもりが、花々ではなく毒草まみれであったという心境だろうか。

政治=議席を取ること、と勘違いしている連中が国会にうようよいる。議席を取ればあとは寝てても良いのでそうなった。必然的かな。だけれど国民はもっと厳しく政治家を選ばないと。外交の場、激しい議論を独力でくぐり抜けてきた他国の政治家と同じ場に置いておくのを恥ずかしいと思わないと。

 

以上。2022.10.04