うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

日常に戻ったよな

一昨日から昨日、車中泊遊びして、今日は日常の仕事。ひと月半、休日はほとんど寝てばかりでそれから日常の仕事へと、体の具合が良くないこともあったし、朝から仕事を始めることが困難だった。ところが今日は実験室に移動してからすぐに準備を始めて動くことができた。全身の潤滑が良くなったかのようだ。

雑用もあったが、先週からの段取りで今日は負荷の軽い作業に充てていた。夏の間うまく再現性が出なかった試験が、ようやく軌道に乗り始めた。サンプルを乗せるベースのロットが性能に影響すると判明するまで3か月近くかかってしまった。

夏は実験をやっていてもうまくいかないことが多い。例えば、何らかの化合物の合成であっても、まず原料の試薬を冷蔵庫から取り出した時点で、すぐに試薬瓶が結露する。冷えた状態で試薬をピペットで吸い出すとその試薬にはどんどん水分が吸収されてゆく。そもそも化学反応は水分を嫌うことが多いし、そうでなくても成功するか失敗するかで再現性が出ない。

春に新4年生が各研究室に配属されて、最初は簡単な化合物の合成練習をして、段階的に難しい化合物を合成するようになる。その段階、多くの場合に梅雨の時期と重なる。合成練習はうまくできていたのに、「なんでうまくいかないんだー」と多くの学生が悩む。自身の腕がまだ未熟なせいもあるが、梅雨そして夏の高温多湿のせいでもある。

今は実験室にも冷房が完備されていて、室温も湿度も下がり、私が経験した時代よりも実験環境は良くなった。だが、湿度が下がっていても40%とか50%とかのレベルなので、冷えた試薬は容易に結露する。試薬は、冷蔵庫から出して30分ぐらい放置して室温になってから使う。そういった作法は経験を積まないと身に付かない。

私が直接関わっている作業もやはり季節性があるようで、冬の方が成績が良くなる傾向にある。エアコンで室温を一定にしようとしているが必ずしも冷暖房でカバーできてはいない。朝すぐに作業を始めようと思っても、室内に冷暖房が効くまで待たないとろくな結果にならない。最近の体調が悪い時は、午前中ずーっと冷房が効くのを待つ状態で動けずにいた。

今日は冷房も暖房もいらなかった。窓を開けて外の風を取り込むだけで適温になった。仕事もはかどるよなー。

 

以上。2022.10.11