うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

魚が苦手になった

ここ1,2年のこと、魚が食べられなくなった。正確に言うと、生臭い魚が嫌いになった。高温の油で揚げたフライや、ワサビと酢飯で生臭さを抑えたお寿司は食べられる。だが刺身や焼き魚はその臭いからして拒否したくなる。

年齢とともに嗅覚も変化するらしいが、感覚が鈍くなることはあるとしても、それまで気にならなかった匂いを不快に感じることはあるのだろうか。魚を食べて食中毒になった経験から魚を嫌悪するということはあり得るだろう。だが、私の場合は魚について特別な経験があったわけではない。少しずつ、何だか魚臭いの嫌だなーと思うようになっただけだ。

子供の頃なら、苦手な食べ物を克服して食べられるようになったー、という話はよく聞く。だが逆に、それまで特に好きでも嫌いでもなかった食べ物を食べられなくなる、とはあまり聞かない。加齢によってはあり得ることなのだろうか。嗅覚の変化と関連して起こるのだろうか。

嗅覚に関して言えば、例えば無人のエレベーターに乗った瞬間、その残り香から最後に乗っていたのが男性か女性か、若い学生か年配の教職員か、そのぐらいの判別は容易だ。また仕事で多種多様な化学薬品を扱ってきた経験から、臭いで大まかな化学構造が判別できる。年齢と経験から臭覚のライブラリーが広がった感じではある。

だがどうだろう、もしかしたら加齢によってそのライブラリーに変調をきたしているのではないだろうか。魚の臭いとはこういうもの、と無条件で受け入れていたものが、いつの間にか不快な属性が付け加わってしまったのではないか。

今は魚の生臭みだけだが、今後別な臭気についても余計な属性が付け加わって苦手になったりしないだろうか。もっとも、成長期はとうの昔に過ぎたので、体を維持するのに必要な分だけを食べられれば良い。苦手な食べ物が少々増えても病気にならない程度であれば良しとしようか。

 

以上。2022.11.09