うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

毛布の感触

最低気温が10℃前後の頃は、朝から毛布の感触が愛おしい。アラームが鳴っても、あと1分で良いから寝かせてくれー、といった感じでなかなか起きられない。

布団そのままとかタオルケットとかにはさほどの執着はないのだが、毛布に包まれている心地良さは格別で、いつまでも長居したくなる。

まるで子供のようだと思うが、肌の感覚は視覚や嗅覚ほどごまかしが効かない。快不快の触覚はかなり純粋な感覚だと思う。肌の感覚の快不快は生まれ出てすぐに感じるもので、毛布に包まれていれば安心して眠るし、おむつが濡れて気持ち悪ければ泣く。

初老となってもいまだに赤ん坊の感覚を引きずっていると思うと、どこか可笑しい気もするが、ごまかしの効かない純粋な感覚はおそらく一生ものではないだろうか。どんな死に方をするかわからないが、願わくば毛布の中で息を引き取りたいものだ。

 

以上。2022.11.14