うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

子供の頃の庭キャンプ

小学4年生位の頃か、父親がテントを買ってくれたのでさっそくキャンプをしようということになった。だが、遠方に出かける本格的なキャンプをする知識も装備もないので、とりあえず庭にテントを張ることになった。

当時のテントは、今のドーム型とは違って三角タイプで四隅にペグを打ち込んでロープで支える物、強風が吹いてペグが抜ければすぐに倒れてしまう物だ。また少年雑誌では雨水の侵入に備えて周囲に排水溝を掘るように書いてあったが雨の心配はない天気だったのでそれは省略した。慣れない手つきで1時間ぐらいかかって形になった。

入口のファスナーを開けて、テント生地色の光に染まった空間に入ると、あ、何か違う、日常ではない空間がそこにはあった。

庭キャンプなので、食事も風呂も家の中で、あといつものようにTVも視て、寝るときだけテントに入った。寒い時期ではなかったので、薄いマットと毛布位の簡単な寝具だったと思う。背中が痛いとか大した不快感もなかった。懐中電灯を消すと真っ暗、いや隣の家の野外照明にうっすら照らされていて恐怖感はなかった。前の市道を走る車の音が家の中と同じく聞こえていた。

そして一夜明けた。朝明るくなるのがいつもよりずっと早いように感じた。庭キャンプは想像していたよりも大変ではなかった。と思ったが、テントの撤収に設営の3倍ぐらいの労力が必要だった。テントを設営して翌朝撤収して、これを日々繰り返す、、やっぱり無理だ!ということで、庭以外でキャンプをすることは結局なかった。

そして20代の頃には簡単設営のドーム型テントが広く普及した。北海道を旅していて、宿を確保できないときはキャンプをしようと寝袋と一緒に荷物に担いで歩いた。その年の行程ではすんなり宿が取れたのでテントの出番はなかった。ちょうど「とほ宿」が道内各地にたくさんできてきた頃だったので以降宿に困ることはなくなった。

今も部屋の隅に当時のドームテントと寝袋がある。もう20年以上置きっぱなしだけど、テント生地破れずに骨組み折れずに展開できるかな?

 

以上。2022.09.15