うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

前人未到の領域

自分の研究室で作られた材料を元に、新たな素材を作る。そしてその素材の各種特性を測定する。その新たな素材は、世界中の研究室の誰も作ったことのない、あるいは作ったことはあっても論文として発表されていない素材だ。今日はその測定装置(世界で最高感度)の取り扱い説明を受けた。

最高感度の装置だけあって、試料の作り方から、サンプル室への資料の置き方、解析の作法など決まりごとが数多くあって、初心者には難しかった。だが、自分の研究室のオリジナル素材の特性測定なので、世界中でまだ誰も測ったことがないデータが得られる。前人未到の領域を拓いていると思うとワクワクする。

逆に、このワクワクがなければ、素材作りや測定のたびに神経を擦り減らすことには耐えられないと思う。ただでさえ擦り減らせる余地がほとんどない神経なのだ。

今日の測定では、メインの性能がどのような機構で発現するかの傍証となるデータが得られる。これまで手持ちの材料の組み合わせで、およそどのような構造を組み合わせれば目標の性能が得られるか、手さぐりに近かったが、今日の測定から、良好な性能を発揮する組み合わせの指針が得られる可能性が高くなった。

また、月曜日には共同研究をしている研究室の先生から、別の特性評価装置のデモをオンラインで受ける予定だ。取り扱いや解析がシンプルで信頼性が高ければうちの研究室にも導入したいと先生は言っている。

去年4月はまだ部屋ががらんとしていたが、ようやく測定装置類が揃ってきて、多面的に現象を解析できる体制ができてきた。

うつに陥らずに、毎日少しずつでも前進できる環境なので、本当にありがたい。欲を言えば、給料が、いややめておこう。

 

以上。2022.06.24

もう暑くてじめじめで

梅雨の中休み、陽射しが痛いくらい。学内の樹木から聞こえたセミの鳴き声に、不快指数が+10になってしまう。

湿度が高くて32.3℃まで上がって、今夜は熱帯夜との予報。インド人助教の先生も「too hot, today!」と言っていた。うー、もううんざりする暑さだ。

こんな暑さのない国に移住したいくらいだ。夏の平均気温が22℃未満の、ケッペンの気候区分ならCfbやCfcの国に移住したい。欧州や豪州は熱波が頻発しているようなのでちょっと除外するとなれば、NZが良いのではないだろうか。夏も冬も穏やかな気候で、人口密度も高くなく、自分にとっては理想的に思える。

NZでも北島北端は亜熱帯に近い、オークランドウェリントンは大きな都市だ。南島西海岸は非常に雨が多い、消去法でゆくと南島東海岸が候補となる。クライストチャーチは人口30数万人の都会、しばらく前に震災があって日本人も含めて犠牲になった。その南に学園都ダニーデンがある。13万人ほどの人口のうち、2.5万人が学生の街だ。

ダニーデンにはNZで最も歴史のあるオタゴ大学があり、世界各国から多くの留学生が集まっている。人口規模は大きくないが国際性は豊かで、英語に不慣れでも学べるコースが整っているようだ。

また学生に戻って、というつもりはないが、もし20代なら本気で移住も考えるなー。梅雨から夏の4か月、暑くてじめじめで常にイライラしていなきゃいけないなんて、ストレスによる損失は決して少なくないと思うんだけどなー。

現状維持が精一杯

寝苦しくて夜何度も目が覚めてしまうので、エアコンを弱冷でつけっぱなしにした。医師のアドバイスによるものだが、それでも何度も目が覚めてしまう。寝苦しいことだけが原因ではないようだ。

睡眠導入剤を減らしているのが原因なのか、だとしたらまた増やせば良いのだが、翌日の午前中の眠気がひどくなってしまう。仕事前に缶コーヒーを飲んでいるが、以前に比べてカフェインの効きが弱くなってしまっている。

睡眠導入剤による眠りは、睡眠の質の面では劣る。眠ったとしても疲労軽減の度合いが少なくまた熟睡感にも欠ける。だからといって、服用しないと何十時間か経った後心身が疲弊して命にかかわる。だが長期間服用していることで耐性と依存性がついてしまった。

服用している睡眠導入剤の一つは、国内で認可されている物の中で最強の二種類のうちの一つ。海外で所持していれば逮捕されることもありうる薬だ。それを長期間服用せざるをえないほど「重度かつ継続」にこじらせてしまった。

これから先のことを考えてみるが、気持ちが楽になる要素は残念ながら皆無だ。良くて現状維持が精一杯だ。

自分自身に限らず、この国の社会全体これから先、良くて現状維持が精一杯なのではないだろうか。そう思いたくはないが、どこを突いても八方塞がりばかりで、みな心の中に闇が渦巻いているような、荒んだ空気を感じるが。

 

以上。2022.06.22

夜が一番短い夏至の日

今日は夏至。昼の時間が一番長く、夜は一番短い。中緯度の日本よりも高緯度の国ではその差が極端である。一例として、北欧アイスランド気象台のリンクを貼っておく。

日の入りが0:04(何と日付を越える!)、日の出が2:55と、夜がわずか2時間51分しかない。それに「Not dark」と暗くならずに薄暮状態のまま再び日が昇るとのことだ。また逆に、冬至のときは昼の時間がわずかで夜が非常に長くなる。上記の時刻データは首都レイキャビクのものであり、北部の離島Grimseyは北極圏にかかるので、夏至冬至はそれぞれ白夜と極夜となる。

一日中昼、一日中夜という環境は日本にいては想像しにくいが、私のような体内時計がぶっ壊れた人間は体調を崩したりしないかと心配になる。同じく高緯度のデンマークグリーンランドでは自殺率が高いそうで(以前wikipediaに記載があったが削除された?)、長すぎる夜はメンタルにも影響するようだ。

以前うつで寝たきりに近い状態の頃はずっとカーテンを閉めたままだった。今思えば非常に良くない悪循環なことをしていた。一日一日の区切りがなく、同じ沈んだ気持ちのままが延々と続くような状態を自ら作り出していた。当時のことはあまりよく憶えていないが、明るいところ(外界)との接触が怖かったのだと思う。

私の場合は、幸いにして4週間ごとの通院は続けられた。適切な投薬を受けることで徐々に社会復帰できた。一方で、世の中には引きこもったまま外出できない人もいる。そのような人に対して「引き出し屋」という人権侵害ビジネスさえ存在する。自分の経験からすれば、それらのやっていることは当事者の精神をさらに一層破壊する行為に等しい。精神的殺人にさえ等しい。

必要なのは、外部との接点へとつなぐことだ。暴力的手法であってはならない。凍り付いた精神を徐々に解かすようにすべきで、発達障害適応障害などのケアが必要な場合も多く、専門的な知識や資格が必要な作業である。

一方で、外出を伴わずとも生活を送れるような基盤が徐々に整いつつある。専門知識を習得すれば在宅のまま収入を得ることも(今はまだ少数だが)可能になりつつある。それで自立した生活を維持できるかは難しいが、少なくとも外部との接点を持続し、自らが社会において何らかの役割を持った存在であると自覚できた時点で精神的な引きこもりからは卒業できたことになる。

引きこもりは現代社会が作り出した悪のイメージでとらえられがちだが、歴史をさかのぼれば古の「隠者」だって俗世から引きこもった人たちだった。それほど特殊なことではないのだ。

 

以上。2022.06.21

amazon偽装詐欺ページ

amazonからメールが届いた。身に覚えのない注文ページが張られている。アカウント乗っ取りで架空注文されたのか?注文をキャンセルするにはログインが必要だ。

だが、待てよ。このログイン画面、何か変だ。フォントがどこか不自然な気がする。

amazon偽装ログイン画面(めっちゃ悪質!)

それに、利用規約やプライバシー規約をクリックしてもNot Foundと表示される。あ!「約」の糸へんが、中華フォントだ!!amazon偽装詐欺だ!

急いで、アカウントとパスワードを設定し直したが、ここまで巧妙だとは。メールの詳細ヘッダーで、「From」が中華ドメインでなく実在の案内メールアカウントなのだが、そこまで偽装するとは。半分信用しかけたが、これからはFromも疑ってかかる必要がある。

もし、そのまま詐欺に引っかかったら、アカウントもパスワードもカード情報も全て引っこ抜かれるところだった。PCだったから画面の隅々を注視したけれど、スマホだったらトントンタップして誘導に引っかっていたかもしれない。

見つけるポイントは、メール送信者が「Amazon.co.jp」ではなく「Amazon. co. jp」とコンマの後ろにスペースが入っているところ。また、メールを開いてしまってログイン画面に移ったら、「約」の字の糸へんに注意すること。

非常に手の込んだ詐欺ページ、引っかからないようご注意を!

 

以上。2022.06.20

 

※追記

esetでPCをスキャンしましたがウイルスは検出されませんでした。一安心です。

植民地あるいは海外領土

かつて、欧州諸国はアジア、アフリカ、南米などにたくさんの植民地を持っていた。それらの大半が'50年代から'70年代にかけて独立国家となった。ただ、独立しても言語は宗主国の言語が公用語に制定されていたり、あるいは非公式にでも広く使われていたりする。

日本も明治初期に琉球を併合して以来、朝鮮、台湾、太平洋諸島(国際連盟委任統治領)、満州(傀儡国家)を支配下に置いた。そこへは国内から役人や軍人、商人など多数の日本人が流れ込んだ。当然、そこでは日本語が広く使われることになった。

敗戦後、琉球は米軍軍政下、朝鮮は二つの国家、台湾は中華民国、太平洋諸島は国連の信託統治領、満州中華人民共和国の一部となった。琉球は1975年に復帰するが、それ以外はそれぞれ別の道を歩むことになった。

それらの地域では、すでに日本語を話せた人たちは高齢化したり、あるいはそれぞれの国の政策により日本語を話す機会がなくなった。パラオのアンガウル州では日本語が公用語と定められているが、実際に話す人はほぼいない。

日本語についてはこのような経過から、海外で日本語が通じるところといえば頻繁に日本人観光客が訪れる地域に限定される。

一方で、欧州諸国、特にスペイン、ポルトガル、英国、フランスなどは植民地経営の歴史が古い関係で、現地社会にそれぞれの言葉が深く浸透している。したがって、旧植民地を訪れる際には言葉の心配はいらない。多少の差異はあるが方言と言われる範囲である。(もっとも、ナショナリズムから旧宗主国の言葉に不快感を持つ人もいるらしいが。)

狭い日本語ワールドから見るとそれは羨ましい。かつて移民が盛んだったころは、世界各地に日本人街があったが、今はすっかり勢いをなくしている。国境を超えるには、英語あるいは現地の言葉を身につけておかざるを得ない。

日本語と英語は、語族レベルではるかに隔たっている。スペイン語と英語のような、同じ印欧語族内の意思疎通と比べてはるかに高度な翻訳能力が必要だ。同じ日本語族には日本語と琉球語がある。かつては同じ語族と言われていた朝鮮語(あるいは韓国語)は今では別語族の扱いである。文法が非常に類似しているが基本語彙に共通性がほとんどないことによる。

これらのことから、日本語民は世界的に非常に肩身が狭い思いをせざるを得ない。それは歴史からの帰結であって、受け入れるしかない。

その反面、世界的にはマイナーな言語である日本語を日常生活で使い日本国内に住む外国人もいる。一部の外国人は自分の言葉を周囲に押し付けることすらある中で、彼ら(彼女ら)の存在は尊敬に値する。逆の立場、例えばインドのコルカタに住みベンガル語で日常生活をする日本人は何人いるだろうか。企業の駐在員とかでなければまずいないと思う。

英語教育を小学校から始めるのも結構、一方で、それ以外のマイナーな言語が使える言語オタクがもっとたくさんいても良いと思うのだけれど。鉄オタみたいにハードルが低くなると良いと思うけどな。

 

以上。2022.06.19

 

それにつけてもおやつはカール

明治製菓のカール、東日本では5年前に販売終了となったが、こちらでは松山工場で生産されたものが販売継続されている。

このカール、原料がトウモロコシだと知ったのはごく最近のことだ。それまで原料について全く意識していなかったが、言われてみればポテトとも小麦とも豆とも違う風味だ。発売が'68年というから54年も続くロングセラー商品だ。多種多様な競争相手があって東日本での販売が終了したのは惜しいことだが、これからも手軽なおやつとして続いて欲しい。

さて、トウモロコシだが、私は塩ゆでが一番好きだ。醤油だれをつけて焼いたのも香ばしいが、小さな頃から親しんだ塩ゆでが良い。ゆであがったトウモロコシを冷まして、冷蔵庫で冷やしてから食べるのがこの時期良い。

私はトウモロコシを直接かぶりつくことはしない。粒を1つずつつまみ取って食べる。当然食べるのに時間がかかるが、果皮もしっかり噛み潰して食べるので栄養分の摂取や消化にも良いと思っている。子供の頃はかぶりついて食べていたが、芯に果皮がたくさん残るのが何だか美しくないと思って、粒を1つずつつまみ取って果皮が芯に残らないようにした。

トウモロコシは栄養価が高い。カロリーも食物繊維もビタミンも豊富だ。トウモロコシは大航海時代以降欧州に持ち込まれて、特にバルカン半島方面で、ポレンタ(粥)をトウモロコシ粉原料で作るようになったが、そのことで当該地方にペラグラという病気が広まった。トウモロコシには必須アミノ酸トリプトファン含有量が少ないことが原因だった。他の食べ物からトリプトファンを摂取できればペラグラに罹らずに済んだのだが、当時はトウモロコシのポレンタ以外食べるものがなかったようだ。それほどその時代の一般民衆は乏しい食生活しかできなかったのだろう。

主食穀物に偏重した食生活は何もバルカン地方に限らない。かつての江戸でも、全国から米が集まるので米は一般的に食べることができたが、穀物食以外の野菜やタンパク質は今の時代からするとずっと少なかったとのことだ。

時代をもっと遡って、律令時代の下級官吏の配給食料記録によると、極度の米食偏重で、そのまま食事をしていたら栄養学的に糖類過多で糖尿病にかかるほどだったらしい。米の一部は給料としての側面もあって市場で品物を購入するのに充てられたかもしれないが、それにしてもおかずの類いが非常に少なかった。そんな食生活でも人間は命をつないできた。意外としぶといものだ。

主食穀物は比較的安価に手に入る。米も安価な食材の一つだ。「貧乏人は麦を喰え」との暴言の時代もあったが、むしろ今は米の方が安く手に入る。生活に困窮したら、おかずを減らしてご飯と梅干しという食生活で生き延びようか。

 

以上。2022.06.18