高血糖スパイク
定期健診の結果、糖代謝異常で精密検査が必要とのこと。高血糖で以前は通院しており、食事療法で一時は血糖値が正常範囲まで下がった。だが2年ほど前から通院する時間がなくなり、そのまま放置となっていた。
血糖値の数字は異常値に戻ってしまっている。自覚症状として、喉の渇きや頻尿気味もある。それから最近は、食事の後に血糖値が急激に上がって(いわゆる高血糖スパイク)インスリンが大量に分泌された反動で、血糖値が下がりすぎ脳の活動が低下して眠くなる。休日のお昼は平日よりも多く食べる。その反動で、食後2時間ほど経って眠気が来る。
今日も15時頃から横になった。2時間余り眠ったかな。不思議なことに、夜7時間寝て朝起きるときに比べて気分が爽快なのだ。眠剤による眠りよりも、自然な眠りの方が随分と眠りの質が高いようだ。
南欧では昼食後の昼寝「シエスタ」の習慣があった。EUの一部になってから、長い昼休みはビジネス上支障があるので廃止されてきたが、私にとってはこの「シエスタ」の習慣は良さそうだ。もちろんシエスタは高血糖スパイクへの対応の習慣ではなく、南欧の夏の暑さをやりすごすことから生まれた習慣だ。目的は違ったとしても他方へ役に立つ。
南欧イベリア半島のスペインとポルトガルは、大航海時代に南北アメリカ大陸に広大な植民地を得た。今では本国のポルトガル語・スペイン語話者よりもはるかに多い両話者を中南米に持っている。
植民地を獲得する過程で、征服者たちが持っていた天然痘ウイルスによって元々住んでいたインディオの命が大量に失われた。生き残ったのはわずか1割ほどだったというから、部族によっては絶滅したと言っても良いほどだったらしい。
その後、20世紀後半になって天然痘ウイルスは絶滅したと宣言された(生物兵器として隠し持っている分がいくらかあるようだが)。だが、今度はサル痘が広まりつつあるという。
新型コロナはコウモリから広まった。そして今度はサルである。本来の生き物の生息域を人間がどんどん荒らして、結果としてウイルスを拾いこんでしまったのだろう。人間の活動が全世界的規模で大量になったせいで、かつてなら地域の風土病と言われていたであろう疾病が容易に世界規模に拡散する。
幸いなことにサル痘は症状が軽く既存の治療薬で対応できる。だが、人間の欲が野生生物の世界を荒らしている間は、同じような疾病が世界規模で発生するだろう。野生生物の逆襲とも言えるかもしれない。
以上。2022.08.06