ずっしり重たいパン
朝食はトーストだ。だがふわふわに発酵した柔らかいパンではなくて、アイスランドで食べていたずっしり重たいライ麦パンの方が良いなーと思っていた。
自宅の周辺にはライ麦パンを扱っているベーカリーがなくて、少し遠いけれど隣の区まで出かけた。事前にストリートビューで駐車場が2台分しかないことを確認、停められないこともありうると考えバイクで移動した。
ライ麦100%のパンは予約販売なので、今日は半分小麦のミッシュブロートを購入。お試しでライ麦100%パンを2スライスし冷凍したものをもらった。それを自然解凍して食べてみる。あー、そうそうこんな味。サワードウで発酵させたものなので少し酸味がある。食べなれるとこれが癖になる。
アイスランドでは、宿主さんがライ麦パンに薄く削ぎ取ったチーズをのせて真ん中にイチゴのジャムを付けて食べていた。酪農国なので乳製品も上質だった。日本国内で濃厚だけれど匂いがきつくないチーズを手に入れるのは難しい。今日は木苺バターを付けて食べたが、7mm厚の2スライスで十分お腹にたまる感じだった。
さて、ベーカリー業界では高級食パンのブームがあったが、すでに収束してしまったようだ。また、ブームの収束以外に原材料価格の高騰で経営が難しくなった面もある。小麦価格は急騰している。販売価格を維持できずやむなく店を畳むケースもある。
経営努力を超えるような仕入れ値の高騰や人件費の増大は、むしろ積極的に価格転嫁して良いと思う。営業を続けてきたお店にはほとんどの場合なじみの客がいる。彼らの多くが、価格が上がってもそのお店の品を買いたいと思っている。価格維持できません、ごめんなさい、もう店閉めるしかありません!ではなじみ客はがっかりするしかない。
価格を維持することにこだわるより、外部要因の変化に対応して柔軟に適正価格を付けることが大事ではないかな。消耗戦で骨身を削るほどの競争はいらないと思う。
以上。2022.10.15