最低気温6.7℃
エンジン音、ドアの開閉音、喫煙ブースの話し声。頻繁に眠りが妨げられたけれど、20時過ぎに就寝して7時に起床、眠りの浅さは時間でカバーできた。
寒さ対策はしていたが、日が暮れてからの冷え込みが強くて、早々に布団に入った。寒さで震えることもなかったし、アメダスデータで最低気温6.7℃は無難にクリアできた。一方、カーテンを取り外すとガラスの結露にびっくりした。特にフロントはタオルの1面がびちゃびちゃになるほどだった。
7時台になると車の出入りが多くなり、長居しても騒々しいだけなのでコッペパンを食べて出発。タオルで拭いても小さな水滴が一面にあり視界があまり良くないのでDEFを最強にした。ついでに吹き出し口に濡れたタオルを置いて温風で乾かす。
帰り道も至って順調。未完成区間の一般道も間違えずに通れた。
そして、日が高くなると対向車線にハーレーの群れを見かけるようになる。
こいつら、何が楽しいんだ? 楽しいからつるんでいるんだろうけれど、傍から見ると見苦しさを感じるのだが。
まず、多人数で群れる時点でダメ。大排気量の爆音ハーレーなので更にダメ、黒のレザースーツながら転倒時の保護を考えていない見た目だけの恰好なのでもっとダメ。こいつらはいわゆる「ちょい悪おやじ」連中らしい。本人たちは良い格好のつもりだろうが二輪をこよなく愛してきた私たちからすれば目障りでしかない。
ソロツーリングをする度胸がないのか? モーターのように軽やかに回る4気筒を受け入れない宗教なのか? 転倒時のことに考えが及ばないのか?
価値観が相容れない。
走り続ける、遠くへ。雑念から解き放たれたストイックな思いだけで走り続ける、自分だけしか知らない光景に向かって。
何かねー、昭和末から平成にかけてのバイク乗りはこーんなかっこいい思いに自惚れて駆け回っていたものですよ。
地響き立ててオラオラでやってくる連中にそんな気持ちが解るまいて。ツーリングライダー同士がすれ違う際に左手でピースサインを交わす礼儀など知るまいて。
バイク乗りと言うと「ちょい悪」の連中を連想されるようでははた迷惑だ。先週末、ヘルメットの後ろで束ねた髪をなびかせて安全確認を怠りなく中型二輪で阿蘇へ向かっていた女性ライダーを見かけたけれど、こんな健全な文化を絶やしてはいけない。見かけたのが若い女性だったのでまだまだ世の中捨てたものではないと思う。
外来種が爆発的に増殖して在来種の生存を脅かす、バイク乗りについてもどこかそんな図式が見えそうな気がする。在来種よ、生き延びてくれ。マナーの良さで下品な連中をねじ伏せてくれ。
以上。2022.11.06