技術遺産かもしれない
仕舞い込んでいたモバイルギアとシグマリオンを捜し出した。見つかった!
モバイルギアIIは単3電池×2だけで駆動できる。一方シグマリオンIIは脱着式バッテリーで完全放電から長い年月が経過しているので復帰困難と判断した。
ダメ元と思ってモバイルギアIIに電池を入れて電源を入れると、
立ち上がったー!!
経年劣化で液晶画面に縦のドット抜けがいくつかある。だが、懐かしい、WindowsCEだ。IEに、Pocket Word、Pocket Excel、Pocket PowerPointと簡易版ながらひと通りのOfficeソフトが入っている。外部接続端子としてVGA、シリアル出力、CFスロット、ICカードスロット(通常ここにカード型PHS通信端末をアダプター介して挿入)、赤外線通信、音声録音ボタンもあった。
さて一方のシグマリオンIIだが、ヒンジの設計に問題があって、大半の個体はストップがかからなくなっている。私のもそうだ。
おそらくバッテリーが生きていても、ヒンジ損傷で使用不能だろう。惜しい。バックライトが点いてカラー表示できて、キーボードはモバイルギアIIより小さいのに打ち心地は劣らない。名機だったのに後継が途絶えたことが残念だ。
こういうレガシー端末も技術遺産としての価値はあるかもしれない。モバイルギアIIはバックアップのボタン電池を交換して、画面のドット抜けを気にしなければ実戦復帰できるかも。通信機能はもはや使いようがないが、それ以外は四半世紀前の技術がまだ使えそう。良い物を造っていたものだ。当時の技術者に敬服する。
以上。2022.05.18