うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

馬鹿げた営業マナー

誰が決めたのかわからない馬鹿みたいなマナーもどきがある。例えば、営業マンなら腕時計は月収3か月分の物を、だとか。今どき腕時計を付けることすら少数派だし、なぜその値段にまで基準をつけなければならないのか。

営業という仕事、最初は先輩社員について回って、名刺の渡し方受け取り方からその他一挙手一投足まで教えてもらうものだと思う。その中で、誰が決めたのかわからないマナーもどきが生まれたのだろう。営業という仕事柄、身だしなみで良い印象を持ってもらう必要がある。だが、肝心なのは営業マンの印象ではなくて、持ってきた営業の中身のはずだ。

なぜそんなに形にこだわるのか。「作法」に無駄な要求をしがちなガラパゴス日本人の悪弊ではないのか。もっとも、持ってくる商品なりサービスなりに他社より目立った利点がないから、営業マンの形にこだわらざるを得ないという側面もあるだろう。だがそのような馬鹿げた無駄はコスト削減の観点から真っ先に排除されるはず。にもかかわらず、相変わらずの営業マンが再生産されている。

今は、欲しい商品なりサービスなりをどの企業が生み出しているか、地元に近い代理店はどこか、検索すればすぐにわかる。昔のように、出入りの営業マンに問い合わせて、というケースは少ない。極論すれば営業マンは大幅削減しても良いのでは?と思える。そうすれば人員だけでなく、移動の車とかの費用も浮く。

「攻めの営業」などと謳い起業して、社会人1年生の新人たちを徹底的にパワハラして、結果的に3年ももたずに潰れた企業を知っている。平成末期に、そんな昭和の飛び込み営業ノルマ20件とか通用するわけがない。そのような人海戦術まがいの企業は早々に退場させられてしかるべき。営業に無駄で虚しいエネルギーを投入するくらいなら、新たな商品やサービスを作り出すことに注力すべき。

昭和の時代には「セールスマン」という職種もあったが、今となっては、どこかいかさままがいの商品を勧めるのではないかと訝しく感じる語感だ。

営業マンもその道を辿るのではないかと思う。人がエネルギーを消費して外回りするする必要性がどのくらいあるだろう。商品なりサービスなりの情報はWebページに載せておいて、興味や疑問点あればメールで問い合わせ、というのが自然だろう。そして来社しての説明を求められれば資料を用意して出向く、その位で良いはず。

無駄なことにエネルギーを使う世の中は、もう終焉しても良い頃だと思うが。

 

以上。2022.06.30 (え?今年の半分が終わっちゃう?!)