うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

こんな時間に

部屋にいるときは、Venice Classic Radioをずーっと流している。

www.veniceclassicradio.eu

今23時過ぎだが、ベートーベンの交響曲第5番「皇帝」が流れている。寝る前なのにこんなアゲアゲな選曲をされると寝付けなくなりそう。時差のせいで日本では深夜の時間帯になってしまうが、発信元は欧州なので13~14時過ぎの時刻だ。昼食後のひと時に盛大な交響曲を楽しむ、なかなか良い趣味している。

「皇帝」のメロディーを初めて聞いたのは男性化粧品のTVCMだったと思う。一度聞いただけで「すげー、かっちょえー」と気に入ってしまった。その後しばらくしてから音楽の授業で全曲を通しで聴いたが、CM制作の楽曲選曲センスはさすがだと思った。

時代は下り、現在、TVを見る機会もすっかり減った。視聴者への嫌がらせのようなタイミングでCMがねじ込まれるし、CMそのものの質の劣化が著しい。以前なら「作品」として鑑賞できるようなCMが多々あった。TVCMに潤沢な予算が注ぎ込まれていた時代だった。今は企業が広告に費やせる費用もめっきり減ったし、媒体もネットへと広がり、TVCMは低予算の騒々しいだけのものになり果てた。

ネット上の広告も、画面の視界を遮って邪魔だし、ターゲティング広告しているつもりだろうが何の興味もない広告ばかりで、目障りでしかない。

そんな体たらくなのに、広告代理店大手の電通博報堂が健在どころか企業規模を拡大している。どちらも広告業より、政府案件のイベントを丸請け、上前をピンハネして下請け孫請けに作業をさせている。もうすっかり土建屋体質である。

そんなところから良質なCM作品が生まれるわけがない。

 

以上。2022.10.29