うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

歳を重ねることに逆らわない

昨日、定期検診を受けた。あまり嬉しくない結果だが、特に視力の低下にがっかりした。昨年は裸眼で0.5と0.6、それが今年は0.2と0.3。検査機の操作をしている看護師さんから「え?見えないんですか」と驚かれてしまった。裸眼では生活に支障するほどのことだと思われたのだろう。

免許証更新では眼鏡着用の条件が付いて、視力がだんだん落ちていることはわかっていた。私の場合は乱視が悪化している。見えてはいるのだが、本像から左方向にずれた虚像が見える。1cm幅の縦線ならば1.5cm幅にぼやけて見える。信号の矢印がどちらを指しているのか、裸眼では判別するのが困難になった。

眼鏡をかければだいぶクリアに見えるが、裸眼の時と距離感が違うし、近くの物を見ようとすると焦点が合わず頭が痛くなる。なので眼鏡は運転時のみにしている。

それと眼鏡では解決できないことがある。左目が飛蚊症なのだ。本など白い背景では、焦点のすぐ左斜め下に暗い斑点があって邪魔に感じる。加齢によるものなので仕方ないと諦めることにしているが、気になりだしたらイライラして精神衛生上好ましくないものだ。

年齢を重ねていけば、身体のあちらこちらに不具合が出てくる。「生活習慣を改めましょう」などとは関係なく劣化するものは劣化するのだ。樹木希林さんではないが、一切なりゆき、と考えると気持ちが楽になる。無理に若さを維持する必要などないと思う。

ただ、どうだろう、研究に携わる私の場合は、やっている仕事に知的好奇心が盛りだくさんなのだ。年齢的には教授クラスに相当するが、先生らと違って、私は実際に手足を動かして実験をしている。研究なのでうまくいかないことも多いが、時おり「え?うそ」と驚くような結果が出ることがある。実験当事者でなければ感じられない面白さだ。

大学の先生は年齢よりも若く見られることが多い。企業の管理職とは明らかに見た目が違う。先生に言わせると、研究が趣味、好きなことやって世の中に認められて収入にもなる、と目を生き生きとさせる。先生らは、4年生や院生に実験させて、その結果を論理構築し学会誌に発表し世に認められて成果となる。一方で私は4年生や院生と同じく実験の直接の当事者だ。先生らに比べ、仕事に実体験がより強い。

自分の場合、趣味と仕事は別だと考えているが、それでも実験をやっていて楽しい。4年生や院生と同じ目の高さで仕事を続けて、好奇心や考え方を劣化させずに保っていければ良いなー。うつの時はあらゆる脳の活動が停止していたけれど、2年毎の雇用契約がこれからも続いて行ければ良いなー。

 

以上。2022.06.03