うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

aitendoあるある2

今日はまだ作っていなかったaitendoの7石OTLアンプを作った。

www.aitendo.com掲載ページの回路図を見ながら作っていて気付いた。プリント基板に欠陥があって、コンデンサの一つが回路から浮いた状態になるのでジャンパ線でつないでやらなければならない。aitendoのキットは説明書が付属しない。掲載ページの情報だけで製作できる人向けだ。だからこのような場合に適切に対処できなければうまく組みあがらない。

さて、制作は終了、入力とスピーカーをつないで音を出す。お、良い音だ。高音に伸びがあって歯切れも良い。使っているトランジスタが小信号用なので出力は大きくなさそうだが、部屋で聴く分には十分だ。バイアス調整の半固定抵抗を調整しても音質にはさほど影響なかった。大出力で鳴らした時の音割れ調整なのかな。とりあえず中央にしておく。

当然と言えばそれまでだが、トランジスタの数が多くなるにつれて音質が良くなり音量も増す。LM386のオペアンプ部はトランジスタ8つほどの構成だ。回路は異なるが今日の7石アンプと同じぐらいである。その基板1枚の回路を1チップにまとめて、少しの外付け部品で鑑賞に堪える音が出るのだからLM386は改めてすごいと思う。

もっとも、ICは20世紀の技術、21世紀はアンプもデジタル化している。消費電力が少なく出力素子の発熱もわずかで高効率というメリットがある。アナログ回路の知識を使わずにデジタルアンプが作れる反面、使っているデジタルアンプの素子が廃版になってしまったら同じ回路は組めなくなってしまう。aitendoではないが、素子が入手できなくなってキットが販売終了になった例がいくつもある。

アナログのオペアンプはチップの形状や必要となる外付け部品の数が違ったりするが、オペアンプのICが廃版になったとしても別の素子を使って工夫すれば相似の回路はいくらでも作れる。そんな工夫が電子工作の面白いところでもある。

消費電力とか効率とか、そのあたりを追及するとその動作専門の素子に行き着く。だがその素子が未来永劫生産され続けるわけではない。いずれライフサイクルを終え廃版となる。代替品が世に出ていれば良いがその保証はない。素子一つ交換できないだけでその機器一式が使えなくなってしまう。

部品を交換しながら長く使えるような、冗長性があっても良いと思う。

 

以上。2022.08.24