うつ病みの日々のあれこれ

うつ病みが日々のあれこれを綴ります

未遂

未遂だったから、今こうやって書けている。

10年ちょっと前、一番うつがひどくて、4週間おきの通院の他はほとんど寝たきりの状態の頃のこと。3週間分くらい残っていた薬(抗うつ剤抗不安剤睡眠導入剤)を一度に全部飲んだ。

36時間ぐらい眠った(昏睡した)。だけれど、目が覚めてしまった。命を終わらせる事さえできないのかと、更に絶望した。昏睡の間、三途の川とか花園とか、そんな臨死体験など全くなかった。脳の活動が停止したまま、いつの間にか目が覚めてしまった。今の薬は大量に飲んでも命の危険性はないのだと認識した。

その後しばらくして、それまで通院していた先生は高齢のため引退し、転院することになった。そこで新しいタイプの抗うつ剤を試して、状態がだいぶ改善した。1年余りで、少しずつ仕事ができるようになった。

薬を服用しながら仕事する状態がしばらく続き、4年ほど前に抗うつ剤を服用しなくても大丈夫になった。しかし、新しい上司からのパワハラのため、うつの症状が出始めた。結局抗うつ剤から卒業できた期間は半年もなかった。上司は全く意に介さない状態で、職場を追われる形で退職した。私の後任も次々と辞めて行ったと漏れ聞こえる。

そして何とか大学の技術補佐員の職を見つけて働いている。実働7時間だが、時給制のパートで2年更新という身分。境遇は哀れだけど、研究室は良い雰囲気で気持ちが楽だ。

この仕事を続けられたら、もう一度抗うつ剤を卒業できそうだけれど、どうだろうか。

 

以上。2022.06.15